【ピアニスト講座】コード演奏の基礎について
Feb 18, 2016
よく耳にするのが、「クラシックのピアノ演奏を今までやってきたけど、現代音楽の弾き方が分からない!」、
「コードで弾けない!」というもの。
今回は、バイエル程度(初歩程度)のクラシックを経験された方を対象に、
コードで演奏する方法をお教えします!
楽譜が少しでも読める方が対象ですので、
楽譜を読めるようになりたい、という方には、
別途、楽譜の読み方をお教えしたいと思います。
はじめに、簡単なコードを3つ程度覚える
これだけでも十分!
C : ドミソ(基準の音は、ド)
F : ファラド(基準の音は、ファ)
G : ソシレ(基準の音は、ソ)
弾き方の基本は、左手で、基準の音を弾き、
右手で、3つの音を弾きます。
例えば、「C」の場合は、左手でド、
右手で、ドミソを弾きます。
この時、ドミソミドミソミ・・・のように、順番に音を弾くか、
同時に「ドミソ」を一度に弾くか、で、雰囲気が変わります。
前者は、ギターのアルペジオのように、ゆったりとした演奏、
後者は、ギターのストロークに見立てて、元気な演奏に向いています。
(あくまで雰囲気)
ちなみに、左手は、指一本で「ド」だけを弾くよりも、
例えば、薬指で低いド、親指で1オクターブ上のドを弾けば、
音に深みを出す事が出来たりしますので、色々試しましょう。
さて、ここまで出来たら、まずは、適当に演奏してみて下さい!
まずは、「C」で、適当に演奏します。
一応、即興とも言う事が出来るのではないでしょうか?
ドミソだけでなく、余裕があれば他の音を入れてみても良いですよ。
例えば、「シを入れてみたらちょっとおしゃれな雰囲気になるな〜」など、
自分なりに工夫をしてみて、良かったパターンを覚えておくと良いです。
ここまで、適当・・・ならぬ、即興ができてしまえば、
同じ事を、「F」や「 G」でもやってみます。
さあ、これで、「C」と「F」と「G」があなたのものになりました。
もう、この三つのコードしか出ない曲なら、
怖いものなしですね?
万が一、「C」と「 F」と「G」と「Am」のコードが出る曲に出くわしたら、
その時に「Am」を覚えてしまいましょう。
Am : ラドミ(基準の音は、ラ)
こういう風に、自分が演奏出来るコードのバリエーションを、
少しずつ増やしていけば、沢山の曲を演奏する事が出来るようになります。
「C7」や、「C9」など、数字が書いてあるものなど、
この時点で自分が理解出来ないものは無視して、
とりあえずは、「C」として認識してしまって構いません。
ただし、♭と#と、m(マイナー)だけは意識しましょう。
以下、簡単なコード表です。
コード名 | 基準音 | 和音 | コード名 | 基準音 | 和音 |
---|---|---|---|---|---|
A | ラ | ラド#ミ | Am | ラ | ラドミ |
B | シ | シレ#ファ# | Bm | シ | シレファ# |
C | ド | ドミソ | Cm | ド | ドミ♭ソ |
D | レ | レファ#ラ | Dm | レ | レファラ |
E | ミ | ミソ#シ | Em | ミ | ミソシ |
F | ファ | ファラド | Fm | ファ | ファラ♭ド |
G | ソ | ソシレ | Gm | ソ | ソシ♭レ |
以下は、シャープ、またはフラットが含まれる場合。
コード名 | 基準音 | 和音 | コード名 | 基準音 | 和音 |
---|---|---|---|---|---|
G#(A♭) | ソ# ラ♭ | ソ#ドレ# ラ♭ドミ♭ | G#m(A♭m) | ソ# ラ♭ | ソ#シレ# ラ♭シミ♭ |
A#(B♭) | ラ# シ♭ | ラ#レファ シ♭レファ | A#m(B♭m) | ラ# シ♭ | ラ#ド#ファ シ♭レ♭ファ |
C# (D♭) | ド# レ♭ | ド#ファソ# レ♭ファラ♭ | C#m (D♭m) | ド# レ♭ | ド#ミソ# レ♭ミラ♭ |
D#(E♭) | レ# ミ♭ | レ#ソラ# ミ♭ソシ♭ | D#m(E♭m) | レ# ミ♭ | レ#ファ#ラ# ミ♭ソ♭シ♭ |
F#(G♭) | ファ# ソ♭ | ファ#ラ#ド# ソ♭シ♭レ♭ | F#m(G♭m) | ファ# ソ♭ | ファ#ラド# ソ♭ラレ♭ |